[No.10]
クイナ・ガウ
【登場人物】
クイナ、ガウ
「お腹空いたアル・・・遠いアルな・・・」
袋に入っていた釣り道具一式(御丁寧にエサ付き)を担いで、麓に見える海に向かっていた。 勿論、魚を釣る為だ。
正直な所、クイナはこの状況に対して何の不安も恐れも無かった。
彼は「食べる」事が出来ればそれで満足であった。死ぬのは怖い、しかし死んだ向こうにも美味しい物があるかも知れない。
まぁ、素直に殺させてはやらないが。
そんな事を思いながら海まであと少し・・・
「ガウガウ!」
道端に倒れている少年と目が合った。怪我は無い。誰かにやられた訳では無さそうだ。
「どうしたアルか?」
少年は答えた
「食いモン・・・ クレ・・・」
(腹が減ってるのか・・・)とはクイナは思わない。 仲間だ、と思った。だから、誘った。
「ガウ・・・ ガウ、魚 苦手・・・」
「好き嫌いはいけないアル。 置いてくアルよ?」
こうして、2人は行動を共にする。しかし、クイナは忘れていた。肝心の釣りエサを、全て食べてしまっていた事を・・・。
【クイナ:生存
武器:釣り道具一式
現在位置:西の山岳地帯海岸近く
行動方針:食べ物】
【ガウ:生存
武器:持ってない
現在位置:西の山岳地帯海岸近く
行動方針:食べ物】