[No.26]
覆面マントとパンツ
【登場人物】
オルテガ、ティファ
アリアハン城の南西(岬の洞窟の対岸)
(…やはり……この服が普段着とされたか……ゾーマめ…)
覆面にマント、そしてパンツという変体丸出しの男は、怒りの表情をあらわに…
いや、覆面で見えないのだが、とにかくその男――オルテガは怒っていた。
おまけに支給武器は『水鉄砲』である。もう狙ってるとしか思えない。
「この格好では息子の前に出ることもできん……ん、あれは?」
ふと水面に目をやると、何か白くて丸いものがふたつ、浮かんでいるのが目に入った。
それはゆっくりとこちらに近づいてくるようだ。
「ふむ、敵ではなさそうだな。使えるものかも知れん、拾っておくか」
オルテガは水に入ると、泳いでその近くまでいくことにした。それに近づいていくと、何か様子がおかしい。
「……まさか、人か?」
5分後、オルテガは気絶しているティファをなんとか陸に引っ張り上げた。
「ふぅ、やれやれ…どうやら生きているようだな」
オルテガは一息つくと、マントを外してティファの上にかぶせた。
(本来なら、火でも起こしたいところだがな。この状況では装も行くまい)
しばらくして目を覚ましたティファの側には、食料と水が少し、置かれていた。
【オルテガ 所持武器:水鉄砲 現在位置:アリアハンへ】
【ティファ→食料と水を少し補給】