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[No.33]
 勇士の再会
【登場人物】
バッツ、ギルガメッシュ

再会は突然だった。
海岸へ着き、しばらく海を眺めていたバッツだったが、
自分がまだなんのジョブについていないことを思い出す。
「やっぱり、なんかのジョブに就いといたほうがいいよな…」
そこで誰もいないことを確認して、シーフにジョブチェンジした。
これが一番サバイバルに向いていると判断しての事だった。

「よし、これで随分探索もラクになるだろう」
と、独り言を漏らした時、さっそくシーフの特殊技能
――より警戒を強める事が出来るのだ、シーフは――が働いた。
思わず岩肌に張り付いた。

「へ〜、やっぱキレイだぜ、海は」
ノコノコと観光でもするかのように歩いてきたのは――
(ギルガメッシュ!?)
「しっかし、これだけ拾い島だとバッツ達に逢うのも一苦労だよな〜」
ギルガメッシュはそう言って海に向かって小石を投げた。
その時、バッツが顔を出した。
「ギルガメッシュ!お前も参加していたんだな…!」
ギルガメッシュが顔を引きつらせる。
「誰だっ…」
そう言いかけて、引きつった顔がすぐにほころぶ。
「バッツ! バッツか! 逢いたかったぜ〜!」

「これは…惚れ薬だな…」
「はぁ…武器にもならないな…。これじゃあ他のヤツに出遭った時苦労しそうだ」
再会の挨拶もほどほどに、2人はこれからのことについて話し合っている。
幸いギルガメッシュはすぐにファリス達を探すのに同意してくれた。
「オレが確認できたのはファリス、レナ、クルル…あと、死んだはずのあのじーさんぐらいか
 他にオレ達の知ってるヤツはいたか?」
バッツは最初はそんなに全員を観察する余裕は無かった。
ただ少し前にいたレナとファリスだけは確認できたのだが。
「ガラフもいたのか?それにクルルも」
ガラフは確かに死んだはずだ――。
何故、この殺し合いに参加させられたのか。

「なんでぇ、お前さんはレナとファリスしか気付かなかったのか」
まぁ無理も無いけどな、とギルガメッシュは続けた。
「悪かったな。それよりこれからどこへ向かおうか…?」
バッツは地図を広げてギルガメッシュに見せる。
「塔と街、沼地を避けて行くなら距離は大体同じだな…」
「やる気のヤツがいるかもしれないってことも考えなきゃいけねぇぜ」
2人の議論はしばらく続くことになった…。

やがて、目的地が決まったのか2人は立ち上がって移動を始めた。
【バッツ/ギルガメッシュ:所持武器 鋼鉄の剣/惚れ薬:現在位置 L−22の海岸】
 第一行動方針:ファリス、レナ、クルル、ガラフとの合流。
 ※2人が塔か街、どちらに向かったかは不明です。

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