LIST ▽DOWN
[No.39]
 らいおん
【登場人物】
キングレオ、ティーダ

グリュッッ!身の毛のよだつ様な音が夜の静寂に響いて行く、キングレオがリンガーの内臓を食い散らしている。
ゆっくりと、見せ付ける様に内臓だけを丹念に喰い千切るその様子はさながら野獣そのものだ。
「来ないのか?」
大きなげっぷを一つするとそのまま近くの藪にキングレオは問い掛ける。
「余の肉体は動物のそれに近い、嗅覚には自信がある」
途端に辺りに殺気が満ち始める、キングレオの圧倒的な殺気と藪の中の人物の殺気が激しくせめぎ合う。
一歩、また一歩とキングレオは藪に向って移動する、それに呼応する様に藪にに隠れていた少年が姿を表す。
「余の名はキングレオ!貴様に勝負を挑む!」
キングレオは大きく2本の手を上げる、残りの腕で足止めしている間に上からの必殺の斬撃を落とす構え。
「……俺は遠慮したいっス」
少年=ティーダはその腕から繰り出される攻撃を潜り抜けるべく、再び低く身を沈める。

数舜の睨み合いの後、最初に仕掛けたのはティーダだった、弾かれた様に真っ直ぐキングレオに向って突き進む、
左から来る一撃をあっさりと避け、更に右から来る一撃を手にしたナイフで受け止める。
更に背後から迫る連撃を完璧に予測して回避する。
途中からとはいえリンガーとの戦闘を見ていたからこそ可能な見切りであった、そのままティーダは魔獣の腹部にナイフごと突っ込む。
「取って置きを見せてや」
だが、キングレオの口が開くとティーダの意識は猛烈な熱さと共に薄れていった……

………
「人は勝利を確信した時にこそ負けるもの、とはいえ中々の腕よ」
キングレオは満足そうに、眠ったティーダを見下ろしている、ティーダの怪我は既に力の盾の力で癒してある。
「気絶した相手を殺した所で自慢にもならん、こやつもさっさと気絶でもしてれば良いものを」
キングレオが望むのはあくまで殺し合い、殺したいのでも無ければ乗ってもいない、
最も対戦者にしてみれば余程運が良くない限り変りはないが。
「ユ………ウ…ナ…」
「ククククク……次の戦いにはそやつも連れて来い、余が纏めて引き裂いてやる」
【キングレオ:ステテコパンツ、力の盾 現在位置:K-5 山の中 目的:俺より強い香具師に(ry】
【ティーダ(気絶):サバイバルナイフ 現在位置:K-5 山の中 目的:ユウナと合流】

[Next] [Back] □LIST △TOP


らいおん
について管理人にメールする
件名:(選択)
内容: